その走り方、あと何年続けられますか?
最初は、ただ走るのが楽しかったはずです。
風を感じて、
少しずつ距離が伸びて、
タイムが縮まっていく。
「もっと走りたい」
そう思えた、あの感覚。
でも、いつからでしょうか。
気づけば、また同じ場所が痛くなる。
治ったと思って走り出したら、また数週間で止まる。
「もう少し我慢すればいけるはず」
「ストレッチが足りないのかもしれない」
「筋力が足りないのかもしれない」
「フォームが悪いのかもしれない」
そうやって、自分に言い聞かせながら走っていませんか?
周りは言います。
「それだけ練習できていれば、大丈夫だよ」
「多少の痛みはある程度仕方ないよ」
「ケアが足りないんじゃない?」
「筋トレが足りないんじゃない?」
でも、あなたはもう気づいているはずです。
違う、と。
本当は、頑張りすぎているかもしれない。
本当は、自分に合わない練習をしている。
本当は、漠然とした不安を抱えたまま走っている。
それでも止まれない。
なぜなら――
走ることは、あなたにとってただの運動ではないからです。
走ることは、
日々のモヤモヤを外へ出す時間であり、
自分の努力を確かめる時間であり、
「まだ自分は進める」と感じられる時間だから。
走っているときだけは、
過去の後悔や未来の不安から少し離れて、
今この瞬間に戻れる。
きつい。
脚が重い。
でも、少しずつ進んでいる。
あと少し。
やり切った。
その感覚があるから、
あなたはまた走りたくなる。
だからこそ、ケガで止まることは、
単に「練習できない」という問題ではありません。
自分らしくいられる時間を失うこと。
積み上げてきたものが崩れるように感じること。
自分の中にある火が、消えてしまうように感じられる
本当には、それがつらいのです。
なぜ、私はランニングに
ここまでこだわるのか
たぶん私は、
走ることそのものが好きだっただけではありません。
走っている時だけは、
ちゃんと“自分”でいられたんだと思います。
幼い頃から、
周囲の空気を読み、
怒られないように、
嫌われないように、
受け入れてもらえるように。
そんなことばかり考えて生きてきました。
本当は何を感じているのか。
本当はどうしたいのか。
それを、そのまま出すことが、
よく分かりませんでした。
でも、走っている時だけは違った。
苦しい。
きつい。
でも前に進んでいる。
タイムや感覚や順位が、
言葉にできない自分の状態を、
勝手に表現してくれていた。
だから私は、
走ることに救われていたんだと思います。
そして同時に、
走ることで自分を追い込み続けてもいました。
もっと頑張らなければ。
もっと役に立つ人間にならなければ。
もっと結果を出さなければ。
そうやって、
「今の自分じゃダメだ」と、
どこかで思い続けながら。
だから、ケガで止まることが怖かった。
走れなくなることは、
ただ練習できないことじゃなかった。
自分の価値まで止まるような感覚だった。
でも、長い時間をかけて、
少しずつ分かってきたことがあります。
本当に必要だったのは、
“もっと頑張ること”ではなく、
「自分を理解すること」
だったんです。
走れない自分も。
不安になる自分も。
無理してしまう自分も。
怖がって逃げず
全部含めてまず知ること。
否定せず、自分にあるものを
ちゃんと受け取り、理解すること。
すると不思議なことに、
人は少しずつ変わり始めます。
「変わらなきゃ」と力むのではなく、
理解されることで、
自然と変わっていく。
私は、
ランニングには、
そういう力があると思っています。
ただ速くなるだけじゃない。
自分を追い込むためだけでもない。
「自分を取り戻していく時間」としてのランニング。
だから私は、
この活動をしています。
でも、ここで一つだけ、
はっきり伝えます。
あなたの努力が結果につながらない理由は、
才能でも、年齢でも、筋力不足でもありません。
方向です。
多くのランナーが、同じ間違いをしています。
フォームを変えようとする。
雑誌やSNS・動画サイトのメニューを真似する。
距離を増やす。
強度を上げる。
筋トレを追加する。
もちろん、それらが必要なこともあります。
でも、本当に必要なものは、
その前にあります。
あなたに足りていないのは、
「自分を知ること」
です。
なぜ、私はこのプログラムを始めたのか
私はこれまで、
オリンピックでの活躍を期した選手から、
趣味で走る市民ランナーまで、
数多くのランナーを見てきました。
そして、何度も同じ場面に立ち会ってきました。
「もう少しでいけそうだったのに」
「あと一歩だったのに」
「今回は大丈夫だと思ったのに」
そう言いながら、止まっていくランナー。
そのほとんどに共通していたのは、
身体の限界ではなく、
理解の限界でした。
ケガは、偶然ではありません。
ケガは、運でもありません。
多くの場合、ケガは、
分からないまま続けた結果
です。
あなたは、自分の体のことをどれくらい知っていますか?
・今の体力レベル
・疲労が溜まるサイン
・弱い筋肉と使いすぎている場所
・自分に合わない筋トレ
・どのくらいの負荷で崩れるのか
・どんな思考になると無理をしてしまうのか
・何を食べると回復しやすく、何をすると炎症が長引きやすいのか
これを説明できないまま走るということは、
アイマスクをしたまま屋外を走り続けるようなものです。
頑張るほど、迷います。
頑張るほど、壊れます。
だから、このプログラムは違います。
ここは、ただメニューを配る場所ではありません。
ただ追い込む場所でもありません。
根性で乗り切らせる場所でもありません。
ここは、
自分で調整できるランナーになる場所
です。
私たちが目指すのは、
あなたを誰かに依存させることではありません。
必要なときに適切に頼り、
必要なときに自分で判断し、
自分の身体と相談し納得しながら、
長くランニングライフを楽しめるようになることです。
ケガは“セルフケア・ストレッチ不足”ではない
ケガをすると、多くの人はこう考えます。
「ストレッチが足りなかった」
「筋膜リリースをもっとやればよかった」
「補強が足りなかった」
「練習を追い込み過ぎた」
もちろん、それも一部ではあります。
でも、それだけではありません。
ケガの背景には、
・トレーニング量と強度
・身体のキャパ
・身体のクセ
・思考のパターン
・栄養、消化能力
・睡眠、回復力
が絡み合っています。
だから、このプログラムで手に入れるのは、
ただのトレーニングメニューではありません。
あなたが手に入れるのは、
4つの自己理解です
① トレーニングを理解する
どれくらい走れるのかではなく、
どれくらい走るべきかを知る。
今日は攻める日か。
抑える日か。
増やすべきか。
止めるべきか。
その判断を、コーチのアドバイス、雑誌の記事やインフルエンサーの意見、気分や根性ではなく、自分の状態を見ながら納得して選べるようになります。
② 身体のバランスを理解する
なぜ同じ場所を痛めるのか。
なぜ疲れると崩れるのか。
なぜ片側ばかり張るのか。
あなたの体には、必ずパターンがあります。
そのパターンを知れば、
ケアは“なんとなくやる作業”ではなく、効率よく速く走るための武器に変わります。
③ 思考と行動を理解する
無理をする理由。
止まれない理由。
人と比べてしまう理由。
多少の違和感があっても「大丈夫」と言い聞かせてしまう理由。
それは、意志の弱さではありません。
思考のパターンです。
そのパターンに気づいたとき、
初めて選択が変わります。
選択が変われば、
走り方が変わります。
走り方が変われば、
未来が変わります。
④ 栄養と回復を理解する
頑張るだけでは、強くなれません。
回復できる体こそが、強い体です。
食事
睡眠
炎症
エネルギー不足
疲労の抜け方
内側のコンディションを整えることで、
体は初めて“積み上がる状態”になります。
半年後、あなたはこうなります
痛みが出ても、慌てない。
原因を考えられる。
必要なら止まれる。
無理をしないのに、積み上がる。
焦らないのに、伸びていく。
そして何より、
走ることが、また楽しくなります。
想像してみてください。
不安を抱えながら走るのではなく、
自分の体を理解したうえで走る感覚を。
「また止まるかもしれない」という恐怖ではなく、
「ちゃんと積み上がっている」という確信を持って走る感覚を。
それは、ただ速くなることよりも、
もっと深い変化です。
なぜなら、走ることは、
あなたがあなた自身に戻る時間だからです。
「俺は俺でいい」
「私は私のままでいい」
「この身体で、もう一度進んでいける」
そう感じられる時間だからです。
もう、繰り返さない
ケガ
↓
回復
↓
再発
↓
また止まる
このループを、もう終わらせましょう。
必要なのは、根性でも才能でもありません。
自己理解です。
もしあなたが、
・このまま同じことを繰り返したくない
・本気で変わりたい
・長く走り続けたい
・もう一度、自分らしく走りたい
そう思うなら。
ここから先は、一人でやる必要はありません。
一緒に、走り方ではなく、
「走り続けられる自分」を作っていきましょう。
中本亮二
NAKAMOTO RYOJI
ランナーズコンディショニング協会代表理事
理学療法士
理学療法士